| 7/30 (水) | ||||||
| 開会挨拶 9:10-9:15 | 開会挨拶 | |||||
| 現状(1) 9:15-10:15 | WA-1 | 日本大学電子線利用研究施設の現状 | 佐藤 勇 | 日本大学 | 電子線利用研究施設 | 日本大学では、短波長自由電子レーザーの利用実験に向けてその準備を進めている。これまで、自由電子レーザーの発振は非常に不安定であった。これは、加速器の色々な要素の不安定に起因していたが、これらの不安定要因が除去された。不安定要因がどの様にして安定化されたについて報告する。 その結果、現在、加速器は非常に安定に稼働している。しかし、依然として、レーザー発振は不安定である。その原因を更に詳細に追究しており、その成果についても報告する。 |
| WA-2 | 阪大・産研・電子ライナックの現状 | 田川精一 | 大阪大学 | 産業科学研究所 量子ビーム物質科学分野 | 阪大産研にはLバンドライナック、Sバンドライナックの2台の電子ライナックが設置されており、これらの装置の運転・維持管理及び共同利用の支援を、産研附属産業科学ナノテクノロジーセンターの加速器量子ビーム実験室が行っている。昨年度、フェムト秒パルスラジオリシスを用いたトップダウンナノテクノロジー関連の研究をより一層推進するために装置の改修が認められ、Lバンドライナックの高性能化や、RF電子銃を持つSバンドライナックの設置等を行ってきている。講演ではこれらの改造の要点と、これらのライナックを用いた今後の研究内容について報告する。 | |
| WA-3 | 東大原施クワッドライナック現状報告2003 | 上坂 充 | 東京大学大学院 | 工学系研究科附属原子力工学研究施設 | Sバンドツインライナックに、12TW50fsレーザーによるレーザープラズマライナック、医療用Xバンドライナックを加え、ライナックは4台になった。上記の新装置は、サイト内のブランケット研究棟に移設、設置した。ツインライナックに関しては、超臨界圧水の放射線化学実験、MgカソードRFガンを用いたVelocity Bunchingの実験が成果を出している。レーザープラズマライナックでは、最高40MeV、0.1πmm.mrad、0.1nC、10Hzを記録した。Xバンドライナックについては、電源系が完成し、クライストロン設置、高パワー試験、RFガン、加速管、レーザー系、コンプトン散乱X線発生の実験を順次行っていく。 | |
| WA-4 | KEK電子・陽電子入射器の現状 | 小川雄二郎 | 高エネルギー加速器研究機構 | 加速器研究施設 | KEK電子・陽電子入射器は、1999年のKEKB運転開始以来、年末年始と夏の2か月を除いてほぼ連続7200時間におよぶ運転を行なっており、4つの異なるリングに頻繁に入射を繰返しつつ安定に稼働している。本年度は、昨年約1か月試行したKEKBへの陽電子2バンチ入射を通常運転として実施し、入射時間の短縮化よって積分ルミノシティの蓄積に貢献している。一方、将来のSuperKEKBに向けてのアップグレード計画(C-band化によるエネルギー利得倍増計画)のR&Dを進めている。現状と今後について報告する。 | |
| 休憩 10:15-10:30 | 休憩 | |||||
| 現状(2) 10:30-11:30 | WB-1 | SPring-8線型加速器の現状 | 花木 博文 | (財)高輝度光科学研究センター | 加速器部門 | SPring-8リニアックの運転状況、改良、および技術開発の現状を報告する |
| WB-2 | 大阪府大18 MeV電子ライナックの現状と新たな展開 | 奥田修一 | 大阪府立大学 | 先端科学研究所 | 大阪府立大学先端科学研究所の18 MeV電子ライナックは、モジュレータの故障や真空もれ等の対処に時間を要し、年々利用時間が減少している。これまで主としてパルスラジオリシスや放射線照射効果の研究が行われてきた。最近の新しい研究として、超微弱ビームの発生の基礎を確立し、電子線ラジオグラフィ、生物試料や電子部品の低線量率照射効果の研究などへの応用により、将来の発展が期待される。パルスラジオリシス実験装置は、利用者の減少で研究を停止していたが、特に光計測系を改善して実験を再開した。平成14年度末に電子ライナックの寄附を受け、今後新たなライナック系を構築する。将来計画の策定を行い、新しい展開をめざしたい。 | |
| WB-3 | 京大炉中性子発生装置(電子ライナック)の現状 | 高見 清 | 京都大学 | 原子炉実験所 中性子発生装置室 | 昨年、久しぶりに行った現状報告では全般な報告したので、今年度はマシンを中心的に現状・問題点や将来計画などを紹介する。 | |
| WB-4 | 理研重イオンリニアックの現状 | 上垣外 修一 | 理化学研究所 | 加速器技術開発室 | 一昨年に導入されたブースターにより、核子当たり5MeV以上の大強度重イオンビームが加速できるようになった。これを利用して、昨年夏からは超重元素探索実験がはじまり、これまでに110番、111番元素の合成に成功した。合成された個数はGSIを凌いで世界一である。引き続き、未発見の113番元素合成に向けて準備を行っている。最近のトラブルや近い将来の計画も紹介する。 | |
| 昼食 11:30-13:00 | 昼食 | |||||
| ポスター 13:00-15:00 | ポスターセッション | |||||
| 現状(3) 15:00-16:15 | WC-1 | 東北大・核理研の加速器の現状 | 神藤 勝啓 | 東北大学 | 大学院理学研究科 | 2002年度の核理研の加速器の現状について報告する.35年以上稼働してきた核理研ライナックについての光学系の計算,加速器運転の制御など,昨年度は十分に整うことが出来たので,これらのことについて報告する.また,施設の状況(新実験棟の建設,共同利用状況など)についても併せて報告する. |
| WC-2 | ATFの現状 | 早野 仁司 | 高エネルギー加速器研究機構 | 加速器研究施設 | リニアーコライダー試験加速器ATFは、新たにマルチバンチフォトカソードRFガンを設置し、高品質のマルチバンチビームをDR入射に供給するようになった。また、リング内に設置されているレーザーワイヤーもX、Y両方のビームサイズをはかれるようになりかつマルチバンチ識別もできるようになって、マルチバンチ時のエミッタンスを正確に計測している。その値はシングルバンチ時と同じで、X方向は設計値どおりであり、y方向は0.5%カップリングを達成している。これらのビーム開発状況と各種ビーム測定器開発状況を報告する。 | |
| WC-3 | 原研自由電子レーザーの現状 | 峰原英介 | 日本原子力研究所 | 東海駐在 関西研究所 光量子科学研究センター 自由電子レーザー研究グループ | 原研自由電子レーザーの現状について概略報告する。また産業用高出力レーザー、ERL放射光源の概念設計、要素検討研究について報告する。 | |
| WC-4 | SCSS 軟X線FEL計画の技術開発現状 | 新竹 積 | 理化学研究所 | 電子ビーム光学研究室 | 2002年より理研播磨研究所SPring-8において、X線領域のSASE型の自由電子レーザーをめざして、SCSS計画をスタートした。低エミッタンス電子銃、高電界Cバンド加速器、短周期アンジュレータの開発を行っており、その現状を報告したい。 | |
| WC-5 | C-band加速器の開発研究の現状。 | 松本 浩 | 高エネルギー加速器研究機構 | 加速器 | エネルギーフリンテアを目指した電子・陽電子衝突型線型加速器の計画が精力的に検討されている。本研究発表は、本計画の主加速器の候補であるC-band RF技術開発の現状を報告するものである。 | |
| 休憩 16:15-16:30 | 休憩 | |||||
| 現状(4) 将来計画(1) 16:30-17:45 | WD-1 | X-bandリニアックを用いた小型硬X線源 - ビームライン全体の設計、開発の現状 - | 土橋 克広 | 放射線医学総合研究所 | 文部科学省先進小型加速器開発プロジェクト(取りまとめ放射線医学総合研究所)に参画し、静脈注射による冠状動脈動的血管造影(IVCAG)のための、X-bandリニアックを用いたレーザー電子ビーム衝突による小型硬X線源を開発中である。当装置はXバンド熱RF電子銃、Xバンド加速管、QスイッチND:YAGレーザーにより構成される。本講演では、ビーム光学系の設計、X線品質(強度ふらつき)評価とともに、XバンドRF試験やビームライン構築、ビーム加速試験計画と現状しを報告する。 | |
| WD-2 | GLC XバンドRFシステム開発の現状 | 肥後寿泰 | 高エネルギー加速器研究機構 | 加速器 | 最近、JLCリニアーコライダーは国際協力の下に建設するに相応しい名称GLCに改名された。早期建設開始に向けて、メインライナックに用いるXバンドRFシステムは実証試験段階に入ってきている。本稿では、これに関連したコンポーネントの開発状況を述べ、SLACとともに進めているRFシステム試験と平行して開始したKEK内での試験装置GLCTAの計画と現状に関して述べる。 | |
| WD-3 | SuperB計画の為のKEK電子陽電子ライナックCバンド化計画 | 福田茂樹 | 高エネルギー加速器研究機構 | 加速器研究施設 | 将来のSuperB計画で盛り込まれているKEK電子陽電子ライナックの陽電子8GeV増強に伴うライナックのCバンド化計画について報告する。計画は現在のライナックの後半部分Sバンド24ユニットをCバンド48ユニットに置き換えるものであり、50MW-Cバンドクライストロン、SLED及びSバンド1/2スケールの加速管からなる計画である。現在試験ベンチで50MWクライストロンの試験、付随する低電力系の構築、励振用SBクライストロン、窓開発のためのレゾナントリング試験を終え、加速管の試験にかかろうとしている。試験後、夏にライナックの一部に組み込み、ビーム試験を秋に予定している。これらの計画の概略と試験についての報告を行う。 | |
| WD-4 | 小型パルス電源の特性と今後の課題 | 中島 啓光 | 高エネルギー加速器研究機構 | 昨年の第27回リニアック技術研究会の将来計画において、検討中の将来計画用小型パルス電源の構成、仕様などについて報告した。昨年度その電源が完成し、現在、Cバンドクライストロンの試験などに使用されている。ここでは、完成した電源の性能、今後の課題などについて報告する。 | ||
| WD-5 | 阪大産研Lバンドライナックの改造と性能評価 | 加藤龍好 | 大阪大学 | 産業科学研究所 | 大阪大学産業科学研究所のLバンドライナックは、1978年に運転を開始し、高強度の単バンチ電子ビームを加速できるライナックとして稼動してきた。 最近では研究内容の高度化に伴い、電子ビームの高精度化・高安定化が必要とされるようになってきた。昨年度、クライストロン及びクライストロン・モジュレータ、サブハーモニックバンチャー用RF源、冷却水システム、電磁石電源などの機器更新と、それらを統括する制御システムの改造が行なわれた。 本研究会では、Lバンドライナックの改造の概要と、改造後の機器の性能評価について報告する。 | |