ビーム解析グループ
Beam analysis Group
ビーム解析グループ
Beam analysis Group
ビーム解析グループ
ビーム解析グループの役割
入射器(Injector Linac)は、SuperKEKB の電子リング(HER)、陽電子リング(LER)、陽電子ダンピングリング(DR)、そして放射光リングの PF と PF-AR の、5つのリング型加速器に向けて、さまざまなエネルギーと電荷量をもつ電子・陽電子ビームを供給しています。
放射光リングには安定したビームを、SuperKEKB のリングにはビームの広がりが小さく運動量のそろった(低エミッタンス)高品質・高電荷のビームを提供しています。これらの取り組みは、第5研究系だけでなく、SuperKEKB を担当する第3・第4研究系や、放射光リングを担当する第6研究系とも協力して進めています。
ビーム解析グループの使命は、入射器およびビーム輸送路におけるビーム性能と入射効率の向上です。入射器内でのビーム損失を減らし、低エミッタンスで高電荷のビームを安定的に維持するための調整や改良を行っています。具体的には、ビーム光学系の設計やシミュレーションに加え、実際のビームを用いた測定を通じて、軌道や光学系のずれを補正し、ビーム軌道やエミッタンスを安定化させるフィードバックシステムの設計・運用を進めています。
近年では、AI(人工知能)による機械学習を活用した自動調整にも取り組んでいます。
こうした調整の結果、ハードウェアの追加や更新が必要な場合には、担当グループと協力して検討を進めています。
さらに、SuperKEKB への入射においては、ビーム経路上でのエミッタンス増大の原因解明や、より効率的な入射方法の研究にも取り組んでいます。
また、海外からの研究者や学生も積極的に受け入れており、世界でも限られた衝突型加速器への入射を通じて得られる貴重な実験データを共有しながら、国際的な研究交流と新しい発見へとつなげています。
飯田 直子
Naoko Iida
グループリーダー/教授
佐藤 政則
Masanori Satoh
教授
清宮 裕史
Yuji Seimiya
助教
由元 崇
Yoshimoto Takashi
助教
紙谷 琢哉
Takuya Kamitani
名誉教授
中山 久義
Hisayoshi Nakayama
名誉教授