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[インジェクターアップグレード推進委員会(IUC)タイミンググループ打ち合わせメモ]

日時 : 2004年 7月16日(金曜日)14:00-16:00
場所 : 三号館5階会議室
出席者(順不同、敬称略):
紙谷、大澤、小川、矢野、菊池、設楽、古川、小林幸則、飛山、小野、加藤直彦、大西
横山(文責)

(*) Webページもご参照下さい。( http://www-linac2/iupc/index.html )

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[1] タイミング案 (古川)
(*) Webページから、本発表pdfファイルを取得できます。
http://www-linac2.kek.jp/iupc/20040716/furukawa20040716.pdf

<PF/PF-AR入射タイミングジッタの件>

・PF及びPF-AR入射ビームは、エネルギーゲイン最大値付近より、
数十nsec早いタイミングで加速している(KEKBe+1バンチ目のタイミング)。
このため、タイミングジッタ(8.8nsec, SHB 114MHzの1サイクル)によるエナジージッタが比較的大きい。
秋期運転から、このタイミングを最適化し、さらに、タイミングジッタを1.75nsec(SHB 571MHzの1サイクル)程度に
抑える。

<4リング同時入射のためのタイミングシステム増強>

(1) 約150台の機器への切り替え信号分配を行う必要がある。

・ハードワイヤか?ソフトウェアか?
(a) ハードワイヤなら、機器毎にタイミングパターン受信モジュールが必要。
すでに、J-PARC用に開発されたもの、あるいは現在開発中のモジュールを改造して
利用する可能性がある。

(b) ソフトウェアベースなら、CPUの置き換えで可能と思われるが、
最大遅延が20msecに収まる確証はない。

(2)必要なビームモードの種類は?

・PF トップアップ運転の入射ビーム条件は、まだ確定的ではない。
今後、半年くらいで具体的な検討が行われる。

・アクセプタンスによっては、シングルバンチ入射の可能性もある。
=> Spring8方式を採用するとなると、SHBが2台あるので厳しい。
=> Spring8方式を具体的に検討して、実現可能性を見極める必要がある。
=> PFについては、シングルバンチ入射の経験がない。

・RFモニター系の強化も必要である。

・現在のスキーム(バイパスなし、ベンド変更なし)では、
ARへは、A1-Gunからのマルチエナジービームをいれるしかない。
シングルバンチなら、A1-Gunからしかできない。

・KEKBモードでARへは入射出来ないので、AR用の同期を作る必要がある。

・PFリングへの入射効率は、通常60%程度。
Top-upでは、80%以上が必要。
=> 入射器マルチバンチ(7バンチ)中、2バンチは落としている。
CT-Gun(仮電子銃)だと、KEKBとの同時入射は無理。

(結論)
・PFリングの入射ビームロスの評価をして、年末を目処にTop-up用入射ビーム条件を検討する。
・いくつかあるシナリオを、フローチャート形式でまとめる。

[2] その他

・来年秋期立ち上げより、同時入射を実現することは、かなり厳しいと思われる。
=>現在、PFリングへのパラメータ切り替えが、8分くらいかかっているのを、
20秒程度に短縮するとか、切り替え時間を短くする努力をしてはどうか?

=> 現在、パラメータ切り替え・ビーム調整・入射時間の合計は、
AR: 16分、PF:22分程度である。これを、2、3分くらいに短縮する。

=>どの項目を、どの程度短縮可能か?をリストにまとめる。(古川)

・BPMのDAQを速く(理想的には50Hz)する必要がある。
現在は、1Hz。
=>速いDAQは、いくつか可能性があるので検討中。
オシロ、cPCIモジュールなど(入射器制御G.)

・IUCの名前を変えませんか?との意見あり。
FINUP(First Injector UPgrade committee)

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