====================

[ IUC#7 緊急ミーティング ]

日時:2004年12月9日(木曜日) 14:00-
場所:KEKBコントロール棟会議室
出席者(敬称略、順不同):
生出、船越、飯田、小川、小野、末武、
小林、三橋、伊澤、大西、本田、白川
柿原、紙谷、菊地、大澤、矢野、榎本、横山(書記)、佐藤(文責)

(*) Webページもご参照下さい。
所内専用: http://www-linac2.kek.jp/iuc/index.html
所内及び所外用: http://www-linac.kek.jp/iuc/index.html
-----

(1) Phase I マイナーチェンジ案(菊地)

・ 現在のPhase Iデザイン案では、Super-KEKB(Charge-switchする時)実現時に、
再度、逆サイドにPF-BT経路を変更する必要がある。
(ECS転極し、e-は、ECS側に蹴られる)
 そこで、ECS上流の5-7 or 5-8加速管の一部を撤去し、
パルスベンドで蹴り出す案を提案する。

(下記の二案)

---
(Ver. 1)
・通路側に浅い角度で蹴り出して、現在のPhase I経路の二番目ベンドで合流させる。
・真空系は、依然としてクロス管が必要である。(デメリット)

(Ver. 2)
・Ver.1とは逆側(導波管のある壁側)に蹴り出す。
・狭いところを通す必要があり、導波管、空調ダクトなどと干渉する可能性あり。(難点=>要確認)
・但し、真空的にはクロス管もなく、かなり楽になる。(大きなメリット)
---
上記2案に共通するメリットとしては:
・振り分けベンドの製作が不要となる。(大きなメリット)
・将来予定している、Pulse-to-pulse高速切り替えの実現が楽である。
・PF beam energy 2.5 GeV, 3 GeVの切り替えが楽である。
・Super-KEKB建設時に、ECS近辺のbeam lineを再改造する必要がなくなる。
などがある。

・総合的に考えて、(Super-KEKBの有無にかかわらずとも)上記の案の方がオリジナルPhase I案よりも
メリットが大きいと思われる。
(そもそも、ECSの第一ベンドで多くのビームモードを振り分ける事は、困難が大きい。)
・予算については、同程度か、むしろ安上がりである。

・ Super-KEKBの場合には、e-/e+は、もっと前のラインで分ける可能性もある。
ターゲット前からバイパスラインを作っておけば、加速管入れ替え作業とPF,AR入射の両立が可能である。
=> Muliti energy linac schemeでは、加速管入れ替え作業とPF,AR入射が両立しないのでは?
=> 夏期メンテx3年間では、作業日程が苦しいのではないか?
=> 以前の建設scenarioでは、もっとゆっくり建設する予定であった。
=> Super-KEKB linac建設scenarioを、再度具体的に詰める必要がある。

・5セクターがCバンドになった場合、これと4セクターのSバンドで2.5GeVビームは可能。
下流をPFとAR用として使用し、上流から建設する。
メリットとしては、Damping ringのcommissioningを独立に遂行可能。
・PF, AR用には、RF-gunを使うことも考えられる。

・5-7の後半と、5-8の前半(1ユニット)撤去か?
パルスベンドインストールに。
=> 半ユニット(加速管2本分撤去)で可能であろう。
フランジの径は130、磁石は1m長、0.8Tを想定。

・パルス電源は?
=> ARの入射septum程度の物を想定している。

・加速管の架台能力は?
=> 300kg/m^2程度である。ベンドは置けない。
切断すると、弱くなって支えきれない。新しい台を作り直すか、架台をまたぐ必要がある。
またぐのが、金・手間が一番かからない。

・その他、デメリットとしては、加速管半ユニット撤去するので、energy marginがきつくなる。
しかし、スケジュール的には、原案(オリジナルPhase I)よりも楽になる。
改造工事も楽になり、Optics Designも楽になる方向である。
ただし、パルス電源のパラメータ当たる必要がある。

・逆側(通路と逆側)に蹴る案もあるが、
加速管の導波管にぶつかるし(導波管張りなおす必要あり)、
ECSに近くてもれ磁場の影響を受ける。
真空的には、楽か?クロス管が不要となる。

・ECS用導波管は、マグネットより高いのでよけられる。
空調ダクトは上だからよい。

・遮蔽コンクリートがじゃまにならないか?
=> 撤去できないか、要検討。
また、床下にピットがあるので注意する必要がある。

・ECSの第一、第四ベンドをパルス化するのはどうか?
精度が厳しい、10^-4程度のオーダーでいる。
以前、セプタム製作のとき、2x10^-4の精度を出すのに大変だった。
ECS第一ベンドは、できればDCのままにしたい。振り分けベンドのパルス化は、困難と思われる。

・5-7から蹴るとしたら、蹴り角5.3度。
・5-8半ユニットを撤去して蹴りだせば、導波管にはぶつからない。

===
議論の末、実際現場を見るのが早いとの結論で、
早速トンネル内入室し、見学することとなった。
---
(15:52:23-16:35:46) トンネル内入室(第 3SY のレイアウトを確認のため)
(生出、榎本、船越、末武、小野、小林(幸)、柿原、三橋、大沢、小川、菊地、飯田、白川、佐藤(政)、紙谷、横山、平山、大西、飯野(三菱重工)、酒井(トヤマ))
---

[ 結論 ]

・大方針として、上記(Ver.2案)を本格的に検討・推進することで合意した。
(通路と逆側(導波管のある壁側に蹴る)に蹴り出す案)

・見学で収集した情報を基に、来週のIUCで報告・議論する。


[次回打ち合わせ]
2004/12/17 (金) 10:00 - @ KEKBコントロール棟会議室

=====
日時: 2004年12月17(金曜日) 10:00-
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) 新Phase I 案のまとめ(菊池)
(2) 新Phase I 案予算・スケジュール(佐藤)
(3) Phase II, III計画・予算(佐藤)
(4) その他・議論
=====

========== MEMO おわり ==========