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(IUC#8打ち合わせメモ)

日時:2004年12月17日(金曜日)10:00-
場所:KEKBコントロール棟会議室
出席者(敬称略):
菊池、飯田、船越、末武、春日、三橋、小林、小川、古川、小野、本間、柿原
設楽、紙谷、横山(書記)、佐藤(文責)
(出席者をメモったファイルを消してしまいました。
うろ覚えなので、抜けてる方がおられましたら(抜けている方に気づかれた方も)、ご連絡下さい)

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(*) Webページもご参照下さい。
所内専用: http://www-linac2.kek.jp/iuc/index.html
所内及び所外用: http://www-linac.kek.jp/iuc/index.html
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(1)新Phase I案 Optics(飯田):

<1-a> Optics第一次案:

・5-8ユニット部を撤去し、パルスベンドでビームを振り分ける案。

・BM_61_3にある光ポートに当たる。
BM_61_4とチェンバー入れ替えが可能か?(現場最終確認が必要。)

・Optics designの仮定:
dP/P=0.125%(1sigma), emittance = 1.6e-7 [m]

・BH1_1、BH1_2でdispersion大、beta小の解(eta=-3.0:3.75mm、beta=60:3.1mm)
90度Cell -> QC1, 2, 3で10mmのdispersionが問題になる。

・QC2,3,1の順に置き換えれば、全体にビームサイズが小さくできる解がありそう。
(eta=-1.93:2.4mm、beta=23.3:1.9mm)
BPD付近にSlitを入れたいが、放射線対策としては、どの位地が良いか?

=> QP23, QP31付近か?
カットする電荷量は、5%程度(10%はないだろう。)
=> ビームロスシナリオを具体的に検討すべきである。

<1-b> パルスベンド:

・Apertureはどれくらいか?
=> S-band仕様(Φ20)にしておくのが無難である。

・Φ20でパルスベンドの設計が難しければ、
実測のビームサイズから推定して、ビームを削らない程度まで
アパーチャーを小さくすることを考える。
 当面、5-7部はCバンドではないので、来夏の改造を考えるのに
関してCバンド加速管のアパーチャーを目安にはしてはいけない。

・パルスベンドのパラメタ:1.147 [Tm]、L=1 [m]
Switchの調査・選定は、現在検討中である(三増氏)

=> 切り替え時間はどれくらいか?
==> 25Hz、立ち上がる立下りを考えて、1ms程度(かそれ以下)のパルス幅。

=> 25Hzでいいのか?将来的に50Hz繰り返しへのUpgradeという解を残すのか?
==> 50Hzは考えなくても良いであろう。

=> 電源の大きさはどの程度か?
==> サイリスタは、C-band仕様なら、28kA(NI=1ターン程度?)だが、
S-bandだと30kA以上で大きくなる。

=> 納期は?
==> 納期は、3ヶ月程度。即発注予定。ホロコン入手が難しいかもしれないが、
夏までには間に合うだろう。

=> 電源の置き場所は?今の5-8モジュレータ付近か?
=> 今の5-8モジュレータ:4.8m(クライストロンも入れると6m程度)高さ:3.2m

=> 5-8の前半ではなく、後半から蹴る方法がenergy margine的には
良いのではないか?ただし、蹴り角が足りないので、さらにベンドが必要。
置き場所が厳しいかもしれない。
=> 5-8撤去に伴い、8-GeV e-のenergy margineが厳しくなる。
これに関しては、C7をCT入射部から切り離してSLEDを用いる案が入射器から出ている。
CT入射部には、5-8の電源を改造してコンパクトなものを用いる。
また、C7の電源もコンパクトに改造する必要があるかもしれない(通路がふさがるため)
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(追記)
 上記に関しては、具体的な検討に入りました。
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=>Energy margineを確保する方法としては、5-7の前半から蹴り出して(浅く蹴るため、
マグネット的にも楽になる方向)、下流の加速管フィードを真上からに変更
(導波管経路の改造)することも検討すべきである。
ただし、労力・お金的にも厳しいかもしれない。

(2) Phase Iの予算(佐藤):

・前PhaseI案の予算から若干安くなった。
(9600万円 => 今回の変更で8175万円に削減された。

=> この予算案には、8-GeV e-のenergy margineを補償するためのC7改造経費(約1500万円)
が含まれていない。これを同時入射の予算に含めないと、入射器からの持ち出しにな
る(入射器来年度予算の予定には入れていない)
 また、C7をコンパクト化をすれば、さらに2000万円以上が必要となる。

=> 真空関係が、余り安くなっていないようだが、
おかしくないか?もっと安くなるのではないか?
==> 再度検討する。

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(追記)
・真空関係の予算案を、その後再検討しましたが、ほぼ妥当な額であるとの結論が出ました。
・今年度追加予算の執行は、12/28まで(100万円以上)であるため、予定を早急に立てる必要がある。
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(3) その他・議論:

・運用管理区分について:

=> PF側:PBで切り分けるのがこれまでと同じで良い。
入射器がPB(今のPF安全ベンド)までビーム調整をする。

・パルスベンドの担当は?菊池氏グループか?
=> 製作はいいが、故障してPFに入射できないときに、KEKBのBTグループが呼ばれるのはおかしいのではなかろうか?
PF側からも担当者をつけて欲しい。保守をするためには、製作・建設時から一緒に作業を行う必要がある。
==> 即答はできないが、PF側からも担当者をつける方向で検討する。

・現在のBTを残さないので、最後まで完成させないとPF入射ができない。
現在の製作スケジュールは、かなりタイトであり、十分な試験を行えないまま設置する可能性もありうる。
設置後に、日常運転の仕様に耐えない事が判明することはないか?
=> 来年夏に間に合わせるように努力するが、納期が遅れたり、試験が十分にできない場合は、
途中まで建設工事し、実際の入射は現在のBTを残しておこなう。
その後(来年冬メンテ)、建設を完了させるという解もありうる。

・Phase II, III予算案については、いつ頃をめどにまとめる必要があるか?
=> 急いで出す必要はないが、金額を含めてシナリオを作っておくことが重要。

・たとえば、Phase III(KEKB e-, e+, PF同時入射)については、bypass line案もあるが、
まずは、ターゲットに穴をあけてのテストを来年夏に行う。
(来年夏に、タングステンターゲットをクリスタルターゲットに変更する)

・Phase I見積もりは、1月5日締め切り(来年度分予算案)

--(追記)
その後、機構から2000万円が配分されることが決定し、
Phase Iの予算(今年度追加予算分)は、2900万円となりました。
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・AR入射をどうするのか?PS-MR AR injector化案はあるが、
予算規模から認められることが難しい場合、Super-KEKBの時には必ず問題になる。
より安価に実現可能な代替案を、複数検討すべきではないか?
(Super-KEKBとAR入射の共存シナリオ)


---(追記)---
・パルスベンドの納期は(十分な試験も考慮すると)、来年夏はやはり厳しい。
とりあえずDCベンドで秋の運転を行い、パルスベンドの利用は冬以降とする。
ただし、設計・製作はすぐに開始する。
DCベンド・電源は新規製作する必要がない。
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(4) 宿題:

(+) Opticsをつめる。(飯田)
(+) 下流側ベンドの位置の再検討。
(+) 予算案のまとめ(佐藤)
(+) 発注関係調整(佐藤)
(+) ビームロスシナリオ(菊地=>佐波)

(5) 次回打ち合わせ:

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日時: 2005年1月13(木曜日) 14:00ー(低速陽電子打ち合わせ後です。)
場所: 3号館7階会議室
議題(予定):
(1) Phase I進行状況など
(2) その他
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