KEK では毎日 13 時から責任者の対策会議が行われてきたようですが、今後は隔日になるようです。入射器についても榎本主幹が電力等の調整の交渉をして少しずつ作業を進めています。
例によって、玄関での Meeting の様子です。
電力分配や破損状況がわかるに従い、榎本さんの細かい字の予定表が頻繁に書き換えられます。
本日は、
- 1, 2 Sector の簡易真空漏れ試験と乾燥窒素置換。(3, 4, 5 Sector は既に終了)
- 痛んだ Beam 位置モニタ (BPM) を取り出すため、1 Sector の 4 台の四重極電磁石の半割。
- 残っていた全ての入射器内配電盤への通電。100 盤くらいあったはず。
- Linac Tunnel 用放射線 Gate Monitor の復旧。
- 倒れた 19inch Rack の復旧。
- Event Timing System 用 VME 制御計算機の健全性試験。
真空やマイクロ波作業のために、圧搾空気や冷却水の供給を期待し始めていますが、まだ予定が立たないようです。
半割された四重極電磁石、双葉工業の力を借りました。
取り出された BPM。左側に見える Bellows が痛んでいます。大きく伸び縮みしたことがわかります。右は四重極電磁石内に収まる特殊 Flange。場所によってはこの部分が折れていることがわかっています。(壊れている場合は、放射線のため外には取り出せないので、現場で溶接を行うか、新規製作して交換になると思われます。)
倒れてしまい、NHK でも放映された 3 連 19 inch Rack ですが、人力で復活させました。引き込まれていた光 Fiber や同軸 Cable は今後試験します。
この種の Rack は移動用の Caster と固定用の高さ可変の足が付いています。この Rack では足が床に固定されていませんでした。サボってはいけません。この部屋の反対側には三川さんが居たので大変危険でした。最近設置した Rack は Free-access の床の下から足を立てて固定しています。
24 日は一部 KEKB から応援をお願いすることになっています。Meeting は 15:00 からです。
Copyright: Kazuro Furukawa, KEK