FSP007  施設現状報告ポスター  8月8,9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
理研重イオンリニアックの現状報告
Present Status of RILAC
 
山内 啓資(住重加速器サービス株式会社),○池沢 英二(理研仁科加速器研究センター),大木 智則,小山田 和幸,田村 匡史,遊佐 陽,金子 健太(住重加速器サービス株式会社),渡邉 裕,加瀬 昌之,上垣外 修一(理研仁科加速器研究センター)
Hiromoto Yamauchi (SHI Accelerator Service,Ltd.), ○Eiji Ikezawa (RIKEN Nishina Center), Tomonori Ohki, Kazuyuki Oyamada, Masashi Tamura, Akira Yusa, Kenta Kaneko (SHI Accelerator Service,Ltd.), Yutaka Watanabe, Masayuki Kase, Osamu Kamigaito (RIKEN Nishina Center)
 
理研仁科加速器研究センターの理研重イオンリニアック(RILAC)は主加速器のRILAC、18GHz-ECRイオン源、前段入射器のFC-RFQ、ブースターのCSMで構成されている。 1981年に単独運転での各種実験へのビーム供与を開始した。この加速器は、これまでに様々な改良をするとともに、老朽化対策を実施し、36年目となる今日まで、この加速器を最上の状態に維持し続けて、様々なビームを実験に供与している。 単独運転としては、主として超重元素探索関連の実験が2002年からに行われ、2012年8月には、この実験において113番元素の3例目の合成に成功した。 入射運転としては、後段の理研リングサイクロトロン(RRC)のための入射器としての運転を1986年から行っている。また、理研RIビームファクトリー(RIBF)の複合加速器ための入射器としての運転を2006年から行っている。 老朽化対策として段階的に高周波励振器、電磁石電源、真空ポンプ、及び冷却水ポンプなどを更新した。さらに今後も継続して行う必要がある。高周波共振器の不具合個所には修理が非常に難しい微小な真空漏れ箇所や冷却水配管の劣化箇所もあり、これらは応急的な修理をしてきたが、根本的な修理が必要な時期に差し掛かっている。 本発表ではこの加速器のこの1年間における現状報告として、入射及び単独の運転状況、保守作業、及び故障状況、また、老朽化対策ついて報告する。