IPP001  革新的加速器技術(の提案)  8月8,9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
コサイン・シータ型セプタム電磁石とその超伝導応用について
Truncated iron-yoked cosine-theta septum magnet and design studies with superconducting technology
 
○杉田 圭,フィッシャー エクバート(ドイツ・重イオン研究所 GSI)
○Kei Sugita, Egbert Fischer (GSI Helmholtzzentrum fuer Schwerionenforschung)
 
一般に加速器の入射・取り出し部ではC型の鉄ヨークを用いたセプタム電磁石が採用されている.従って,このような電磁石を鉄ヨークが飽和するほどの高磁場(〜2 T)で用いることは,漏れ磁場などの問題から困難である.一方,円形加速器では2 Tを超える電磁石には,超伝導電磁石としてコサインシータ型が採用されている.そこでコサインシータ型を取り入れた,2 Tを超えるセプタム電磁石デザインを考案した.電磁場シミュレーションでは,超伝導技術により2 Tを大幅に超えるセプタム電磁石の実現可能性が示されている.今後,技術的な開発を経て,CERNの将来計画であるFCCや医療用超伝導加速器などで用いられることが期待される.本発表では,設計の原理と,超伝導技術を採用した設計について議論する.