MOOL02  電子加速器/真空  8月8日 国際会議室 15:40 - 16:00
SuperKEKBのフェーズ1のビームコミッショニング
Phase 1 beam commissioning of SuperKEKB
 
○船越 義裕(高エネ機構)
○Yoshihiro Funakoshi (KEK)
 
2010年6月にKEKBの運転が休止し、SuperKEKBに向けての改造工事が開始された。5年以上にわたる工事や調整の後、2016年2月初めから6月末までビーム運転が行われた。この運転はPhase 1と呼ばれ、物理実験用の検出器(Belle-II)と衝突点近傍のFinal doublet(超電導4極電磁石)は設置されていない。このPhase 1の運転の主な目的は以下の通りである。1)各機器の立ち上げ、2)ビーム運転用のソフトウエアーツールの確立、3)Belle-II検出器設置の前に十分な真空焼き(vacuum scrubbing)を行う、4)Belle-II検出器のソレノイド磁場やFinal doubletなどの電磁石がない状態でのoptics補正(特に十分小さな垂直エミッタンスが得られることを確認)、5)小さなテスト検出器を用いてビームバックグラウンドがシミュレーションと合うかどうかを確認する、6)その他ビーム運転上の問題がないかを確認する。この発表においては、以上の目的に対するビーム運転の結果を報告する。