MOOM03 ハドロン加速器 8月8日 会議室201 16:00 - 16:20 |
J-PARC 3GeV陽子シンクロトロンにおける1MW運転時のビーム損失とその低減 |
1-MW beam tuning for beam loss mitigation in the J-PARC 3-GeV RCS |
○發知 英明,原田 寛之,加藤 新一,金正 倫計,岡部 晃大,サハ プラナブ,菖蒲田 義博,田村 文彦,谷 教夫,渡辺 泰広,山本 風海,山本 昌亘,吉本 政弘(原子力機構・J-PARCセンター) |
○Hideaki Hotchi, Hiroyuki Harada, Shinichi Kato, Michikazu Kinsho, Kota Okabe, Pranab Saha, Yoshihiro Shobuda, Fumihiko Tamura, Norio Tani, Yasuhiro Watanabe, Kazami Yamamoto, Masanobu Yamamoto, Masahiro Yoshimoto (J-PARC, JAEA) |
昨年に引き続き、J-PARC 3GeV RCSにおける1MWビーム調整の進捗状況を報告する。 J-PARC RCSでは、昨年の夏に、RF陽極電源の増強作業を行い、その後、 10月より1MWビーム調整を再開した。その10月のビーム試験では、 Beam loading補償の最適化やペイント入射法の導入等により、 縦方向のビーム損失や空間電荷に由来するビーム損失をほぼ最小化することに成功した。 また、引き続き行ったビーム試験では、新規導入した補正四極電磁石と共に、 Anti-correlated ペイント入射を採用することで横方向ペイント入射範囲をこれまでの2倍にまで拡幅することに成功し、その結果、 入射中の荷電変換フォイル上での散乱現象に起因したビーム損失を大幅低減させることができた。こうした一連のビーム調整により、1MW運転時のビーム損失は、十分に許容範囲内と言えるレベルにまで大幅低減された。 本発表では、ビーム増強過程で顕在化したビーム損失の発生メカニズムやその低減に向けた取り組みを中心に、RCSビームコミッショニングにおける最近の成果を報告する。 |