MOOM05 ハドロン加速器 8月8日 会議室201 16:40 - 17:00 |
J-PARC遅い取り出し運転の現状と今後の計画 |
Present Status and Future Plans of J-PARC Slow Extraction |
○冨澤 正人,新垣 良次,木村 琢郎,下川 哲司,村杉 茂,岡村 勝也,白壁 義久,武藤 亮太郎,柳岡 栄一(高エネ機構),田村 文彦(J-PARC/原子力機構),石 健(IMP/CAS) |
○Masahito Tomizawa, Yoshitsugu Arakaki, Takuro Kimura, Tetsushi Shimogawa, Shigeru Murasugi, Katsuya Okamura, Yoshihisa Shirakabe, Ryotaro Muto, Eiichi Yanaoka (KEK), Fumihiko Tamura (J-PARC/JAEA), Jian Shi (IMP/CAS) |
J-PARCメインリングにおける遅い取り出し運転は、2013年5月23日に起こった異常な短パルスビームによるターゲット損傷による放射線漏洩事故後、再発防止策が認められ2015年4月に再開を果たした。その後同年10月中旬から約2ヶ月に渡る長期運転が無事終了した。2016年は5月末から約1か月の運転が予定されている。事故前の遅い取り出し利用運転におけるビームパワーは24kWであったが、現在のビームパワーは42kW(4.8x10^13ppp)に到達している。ビームパワーを上げて行く際に、取り出し直前のビームデバンチ過程においてビームインスタビリティーが起こり取り出し時に大きなビームロスが発生した。この深刻な問題の解決のために、ビームの進行方向にダイポール振動をさせる手法を新たに導入しビームインスタビリティーの回避に成功した。報告の最後に、SX運転に関係した今後の計画についても簡単に報告する予定である。 |