MOOM07  ハドロン加速器  8月8日 会議室201 17:20 - 17:40
IFMIF/EVEDA原型加速器の開発の現状
Progress of Development of IFMIF/EVEDA Prototype Acceletator
 
○春日井 敦,坂本 慶司,杉本 昌義,前原 直,近藤 恵太郎,一宮 亮,新屋 貴浩(量研機構/六ヶ所),ナスター ホアン,奥村 義和(IFMIF/EVEDA PT),ハイディンガー ローランド,カラ フィリップ,ジッコ エルベ,フィリップス ガイ(F4E)
○Atsushi Kasugai, Keishi Sakamoto, Masayoshi Sugimoto, Sunao Maebara, Keitaro Kondo, Ryo Ichimiya, Takahiro Shinya (QST/Rokkasho), Juan Knaster, Yoshikazu Okumura (IFMIF/EVEDA PT), Roland Heidinger, Philippe Cara, Herve Dzitko, Guy Phillips (F4E)
 
核融合エネルギーの実現に向けた日欧共同プロジェクトである幅広いアプローチ活動のもとで、国際核融合材料照射施設(IFMIF)の工学設計・工学実証活動(EVEDA)が2007年から実施されている。IFMIF の工学実証における最大の課題が重陽子大電流線形加速器である。IFMIFでは中性子発生用ドライバーとして40MeV-125mA-CWのビームラインを2基用いる。現在青森県六ヶ所村の量子科学技術研究開発機構六ヶ所核融合研究所で、2019年末の9MeV-125mA-CWの工学実証完了を目指した原型加速器の据付調整が進行中である。入射器については、2015年7月から重陽子ビームの試験を開始し、現在までに100keV-140mAの重陽子ビームの試験を完了し、目標である性能をクリアした。さらに低エミッタンス条件下でビーム改善を目指した電極及びパラメータ調整を行った。現在据付を進めているRFQでは、2月に欧州から搬入された3つのRFQモジュールを4月に組み上げ、RFQ単体のビーズを用いた電界強度分布測定を実施した。175MHz-200kW-CWの高周波源8基がRFQ用に据え付けられ、同軸導波管の敷設、RFカプラの取り付け等を経て今秋からRFコンディショニングを開始する予定である。さらにニオブ材を用いた超伝導加速器用半波長空洞の冷凍保安則に基づく高圧ガス許認可を取得し、フランスCEAサクレー研究所が超伝導空洞の調達を開始している。講演ではIFMIF/EVEDA原型加速器の進捗について述べる。