MOP005  ハドロン加速器  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARC3MeVリニアックを用いたビームスクレーパの開発
Development of beam scrapers using a 3-MeV linac at J-PARC
 
○平野 耕一郎,浅野 博之,石山 達也,伊藤 崇,大越 清紀,小栗 英知,近藤 恭弘,川根 祐輔,菊澤 信宏,佐藤 福克,篠崎 信一,神藤 勝啓,武井 早憲,千代 悦司,根本 康雄,三浦 昭彦,溝端 仁志,明午 伸一郎,森下 卓俊(原子力機構、J-PARC),栗原 俊一,柴田 崇統,杉村 高志,高木 昭,南茂 今朝雄,福井 佑治,二ツ川 健太,方 志高,丸田 朋史,宮尾 智章(高エネ研),堀 利彦(日本アドバンストテクノロジー),澤邊 祐希,真山 実(三菱電機システムサービス)
○Koichiro Hirano, Hiroyuki Asano, Tatsuya Ishiyama, Takashi Itou, Kiyonori Ohkoshi, Hidetomo Oguri, Yasuhiro Kondo, Yusuke Kawane, Nobuhiro Kikuzawa, Yoshikatsu Sato, Shinichi Shinozaki, Katsuhiro Shinto, Hayanori Takei, Etsuji Chishiro, Yasuhiro Nemoto, Akihiko Miura, Satoshi Mizobata, Shin-ichiro Meigo, Takatoshi Morishita (JAEA,J-PARC), Toshikazu Kurihara, Takanori Shibata, Takashi Takashi, Akira Takagi, Kesao Nanmo, Yuji Fukui, Kenta Futatsukawa, Zhigao Fang, Tomofumi Maruta, Tomoaki Miyao (KEK), Toshihiko Hori (NAT), Yuki Sawabe, Minoru Mayama (MELSC)
 
パルス幅500μsのマクロパルスビームは、RFQ下流のMEBT領域にあるRFチョッパ空洞の電界によって、その一部が蹴りだされ、パルス幅456nsの中間パルスが815nsの周期で並んだ構造を持つビームに整形される。蹴りだされたビームは、RFチョッパ空洞から約70cm離れた場所にあるビームスクレーパに負荷される。これまで、ビームスクレーパの表面最大温度は2500℃、損傷による深さは300μmであった。ビーム電流を50mAに増強するため、ビーム照射時のビームスクレーパの耐電力を知る必要がある。そこで、J-PARCリニアックとは別に、3MeVリニアックを構築し、ビームスクレーパの照射試験ができるように準備している。3MeVリニアックは、負水素イオン源、低エネルギービーム輸送系、高周波四重極型リニアック(RFQ)、ビーム診断系、及び、ビームダンプで構成される。運転条件は、ビームエネルギー3MeV、ビーム電流30mA、最大ビームパワー540W、最大パルス幅1msを計画している。3MeVリニアックでは、まず、イオン源の動作確認試験、及び、RFQのコンディショニングを行った後、バンチシェイプモニタ等のビームコンポーネントの動作試験、及び、レーザ荷電変換試験などを行い、次に、ビームスクレーパの照射試験を実施する予定である。今回は、3MeVリニアック、及び、J-PARCリニアックのビームスクレーパの現状について報告する。