MOP012  LLRF  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
cERL用デジタルLLRF制御システム
Digital LLRF control system for cERL
 
○三浦 孝子,チュウ ファン,道園 真一郎,片桐 広明,荒川 大,松本 利広,矢野 喜治,明本 光生(高エネ研)
○Takako Miura, Feng Qiu, Shinichiro Michizono, Hiroaki Katagiri, Dai Arakawa, Toshihiro Matsumoto, Yoshiharu Yano, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
コンパクトエネルギー回収型線形加速器(cERL)は、KEKの次世代放射光源用3GeV ERLの試験施設で、1.3 GHzの超伝導加速空洞を用いた入射器と主線形加速器から成る。高い安定度をめざし、デジタル低電力高周波(LLRF)制御系の開発と改良を行ってきた。入射器はβが1より低いエネルギー領域にあるが、3空洞のうち下流の2空洞はベクターサム運転をおこなっているため、ここでの調整がビームのエネルギー変動に影響を及ぼしやすい。主線形加速器の空洞は負荷Qが10^7と高いため、マイクロフォニクスの影響が懸念されたが、十分に抑制することができ、ビームのエネルギー変動が非常に小さいことが測定から示された。