MOP024  高周波加速空胴  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
KEKにおける薄膜サンプルのための超伝導特性測定システムの構築
CONSTRUCTION OF MEASUREMENT SYSTEM FOR SUPERCONDUCTING CHARACTERISTICS ON THIN-FILM SAMPLES AT KEK
 
○佐伯 学行(高エネ研)
○Takayuki Saeki (KEK)
 
近年、超伝導加速空洞の内面に超伝導の薄膜層を作ることによって、 その加速電界を著しく向上させることができる可能性について盛んに 議論されており、いくつかの実験も行われている。このような 状況において、KEKでも超伝導加速空洞の薄膜技術を研究するために、 薄膜サンプルのための超伝導特性測定システムの構築を行った。 このシステムは、手軽に実験を行える小型冷凍機ユニットを1本備えた 小型クライオスタットと、さらに複雑な実験を行うために小型冷凍機 ユニットを2本備えた中型クライオスタットを含んでいる。 小型クライオスタットを使用した実験セットアップでは、小型冷凍機 ユニットの簡単な操作で実験サンプルを冷却して、超伝導臨界温度、 残留抵抗、残留抵抗比(RRR)等を迅速に測定することができる。 一方、中型クライオスタットを使用した実験セットアップでは、 液体ヘリウムによって実験サンプルを冷却し、磁化特性、交流や RFでの超伝導特性等を測定することができる。 この発表では、 このシステムの詳細について報告する。