MOP025  高周波加速空胴  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
cERL主空洞のマイクロフォニックス原因調査
Investigation about Cause of Microphonics on cERL Main Cavity
 
○江木 昌史,梅森 健成,江並 和宏,阪井 寛志(KEK),沢村 勝(QST),篠江 憲治,古屋 貴章(KEK)
○Masato Egi, Kensei Umemori, Kazuhiro Enami, Hiroshi Sakai (KEK), Masaru Sawamura (QST), Kenji Shinoe, Takaaki Furuya (KEK)
 
超伝導加速空洞は高いQL値を持ち、加速電圧やRF位相等の揺らぎ(マイクロフォニックス)が容易に生じる。cERLの9セル主加速超伝導空胴空洞は実際の加速器運転時に加速電圧とRF位相に揺らぎが観測されており、LLRF制御によりこれら揺らぎを抑制している。cERL主加速空洞は将来的に更に高いQL値により運転を行う可能性があり、LLRFの負荷を軽減するためにRF揺らぎの原因調査を実施した。RF揺らぎは9セル主加速空洞に伝わる機械振動が原因と考えられ、空洞と周辺構造物の振動測定を行うことにより、原因の機械振動モードの一つを突き止めることができた。本稿ではcERL主加速空洞とそれを格納するクライオモジュールの振動状況とRF揺らぎを起こす原因及びその回避策について述べる。