MOP029 高周波源 8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10 |
J-PARCクライストロン電源の高圧整流器の改修 |
Improvement of High Voltage Rectifier of J-PARC Klystron Power Supply |
○千代 悦司(J-PARC/原子力機構),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング),鳥山 稔(日立製作所) |
○Etsuji Chishiro (J-PARC/JAEA), Ryu Sagawa (Universal Eng.), Minoru Toriyama (Hitachi) |
J-PARCリニアックのクライストロン電源は、12相の600Vの交流電圧を位相制御されたサイリスタにてチョップし、変圧器にて110kVまで昇圧し、整流器にて直流化し、直流高電圧を発生している。本電源では、昇圧変圧器、整流器および平滑用リアクトルが一体化し、変圧整流器を構成しているが、この変圧整流器の整流器が、稼働時間が30,000時間以上経過すると故障が発生し、しばしば加速器を長期間停止させてきた。整流器は、ダイオードと分圧用のコンデンサーを並列に接続し、多段にスタックすることで耐電圧を得ている。故障した整流器を調査したところ、セラミックコンデンサーのモールド内のセラミック沿面で絶縁破壊しており、耐圧以上の電圧がコンデンサーに印加されていた。高電圧がコンデンサーに印加される原因を調査し、その対策を整流器に施した。現在、改修された整流器を装着した変圧整流器を長時間運転し、対策の妥当性を評価している。 |