MOP048  粒子源  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
コンパクトERL電子銃の高性能化
Improved performance of the cERL gun
 
○西森 信行(東北大学 多元研),山本 将博(高エネ研),羽島 良一,森 道昭,永井 良治(量子機構),宮島 司,内山 隆司,本田 洋介(高エネ研)
○Nobuyuki Nishimori (Tohoku University), Masahiro Yamamoto (KEK), Ryoichi Hajima, Michiaki Mori, Ryoji Nagai (QST), Tsukasa Miyajima, Takashi Uchiyama, Yosuke Honda (KEK)
 
コンパクトERLは2013年4月の運転開始以降、順調にコミッショニングを進めている。その間、cERL電子銃はトラブル無く、安定なビーム供給に貢献している。ただし、分割セラミック管の不具合のため、運転電圧が390kVに留まっていた。2015年度夏のシャットダウン期間中にセラミック管増設作業に取り組み、500kVに近い性能でビーム生成を行える目途を得た。2016年2月〜3月のコミッショニングでは約1mA@390kVのビーム生成、微少電流での450kVビーム生成を行った。また、FELへの利用を視野に入れ、高電荷ビーム生成用電子銃駆動レーザーの開発にも着手している。本発表では、これらcERL電子銃の高性能化について報告する。