MOP052 粒子源 8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10 |
医療サイクロトロン用大電流水素負イオン源の開発 |
Development of a high current negative ion source for medical cyclotrons |
○衞藤 晴彦,荒川 慶彦,青木 康,三堀 仁志,櫻庭 順二,加藤 隆典,密本 俊典,矢島 暁(住友重機械工業株式会社),尾内 杜彰,畑山 明聖(慶應大理工),奥村 義和(量子科学技術研究開発機構) |
○Haruhiko Etoh, Yoshihiko Arakawa, Yasushi Aoki, Hitoshi Mitsubori, Junji Sakuraba, Takanori Kato, Toshinori Mitsumoto, Satoru Yajima (Sumitomo Heavy Industries, Ltd.), Moriaki Onai, Akiyoshi Hatayama (Keio Univ.), Yoshikazu Okumura (QST) |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)や核医学診断用放射性同位体製造に用いられる医療用陽子サイクロトロンの性能向上を目的として、アーク放電型水素負イオン源の大電流化の開発を進めている。開発したイオン源は、アーク放電パワー6.5kWの入力で15.2 mAのH-ビームが、2.4kWで3.3mAのD-ビームが出力可能で、さらにイオン源プラズマへセシウムを添加することにより最大で22mAのH-ビーム電流が得られる事を確認した。セシウムを添加しない場合、負イオン電流量は高アークパワーで飽和するが、慶應義塾大学で開発された電子輸送計算コードKEIO-MARCによってプラズマ中の電子エネルギー分布関数を計算し、振動励起分子ポピュレーションおよび負イオン密度を解析することでその飽和機構を調べている。本発表では以上の開発について報告する。 |