MOP072  光源加速器  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
レーザー・コンプトン光源における短パルスX線の発生
Ultra-short pulse generation at Compton X-ray sources
 
○羽島 良一(量研機構、高エネ機構),宮島 司(高エネ機構),松葉 俊哉(広島大学)
○Ryoichi Hajima (QST, KEK), Tsukasa Miyajima (KEK), Shunya Matsuba (Hiroshima U.)
 
LCS光源においてフェムト秒領域の超短パルスX線を生成する方法として、フェムト秒までバンチ圧縮した電子をレーザーと正面から衝突させる、 あるいは、フェムト秒のレーザーを電子ビームの側方、または、後方から衝突させる方法が知られている。本発表では、ERL-LCS光源において、 これらと異なる方法に基づく超短パルスX線の発生が可能であることを示す。 第一の方法は、ERLの入射部に偏向空洞を設置し、衝突点においてバンチを傾ける方法である。第二は、オフクレスト加速した電子に対してERL周回軌道にて有限の運動量分散を残すことで、第一の方法と同様にバンチを傾けた状態で衝突点に導くものである。いずれの方法も、衝突点において正面から入射したレーザーがバンチの一部(スライス)のみと衝突することで 電子バンチよりも短いX線パルスを得ることができる。従来から知られている方法との比較検討を示す。