MOP095  加速器制御  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARC MRのVME-bus計算機の10年運用経験と信頼度評価
J-PARC MR's Experiences of VME-bus Computers in the Last Decade
 
○上窪田 紀彦,山田 秀衛,佐藤 健一,山本 昇(高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター),根本 弘幸(アクモス(株)),吉田 奨(関東情報サービス(株))
○Norihiko Kamikubota, Shuei Yamada, Kenichi Sato, Noboru Yamamoto (J-PARC Center, KEK and JAEA), Hiroyuki Nemoto (ACMOS Inc.), Susumu Yoshida (Kanto Information Service (KIS))
 
約10年前のJ-PARC建設期、J-PARC MRの制御システムを設計・構築するにあたり、高信頼で堅牢なfront-end computerとしてVME-bus計算機を選択した。2007年を中心に3機種・約90台が納品され、2008年のMRのfirst beamに貢献した。その後現在(2016年)に至るまで、MR運転用として大半を使用しつづけている。2006年に最初のMR運転用VME-bus計算機を導入して10年が経過したが、果たして最初の目論見どおり高信頼だっただろうか。実際のMR加速器運用では、約5年が経過した2011年から特徴的なMemory故障などが目立つようになった。この報告では10年の運用経験に基づくVME-bus計算機の故障傾向を紹介し、10年前の選択が正しかったかどうかの検討を試みる。