MOP120  加速器応用・産業利用  8月8日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
地球温暖化の原因は大地を流れる人工電磁ノイズのコモンモード電流である
Common-mode current of man-made electromagnetic noise on Earth's surface causes global warming
 
○佐藤 健次(放医研)
○Kenji Sato (NIRS/HIMAC)
 
「ノイズはシグナルを汚すだけでなく発熱他の不具合の原因である」ことに気付き、例えば、「わかってきたボーイング787型機バッテリーの発熱の謎」を論考してきた。しかし、コモンモードノイズに関しては、測定が困難であるうえ、解くべき基礎方程式が複雑であるため、計算できないのが実状で、悩みの種である。これに対して、電気回路の配置の対称性を高くすると、簡単化されて解くことができ、HIMACやJ-PARCでの実践のように、「対称3線回路」にすると、ノイズは千分の1程度に減る。その結果、ノイズによる発熱は百万分の1程度に減ると考えて良い。この場合、コモンモードノイズにより回路要素が発熱することを論じているが、最近、コモンモードノイズの電流は大地を流れ、大地を発熱させると同時に、この電流は、架空送電線の直下で測定されている交流磁場の大きさから算定できることに気付いた。この場合、大地の発熱で地中の水が気化されて大気中の水蒸気が増加し、水蒸気の温室効果によって気温上昇が起こる。従って、地球温暖化の原因は、人工的なコモンモードノイズであると考えられる。そこで、架空送電線直下での交流磁場の大きさを1μTとし、ノイズの周波数を5kHzとして、大地の発熱量を計算で求め、大気中の水蒸気の増加量から気温上昇を求めたところ、1年当たり0.00094℃の値を得た。これは、最新のIPCC報告の過去130年間の気温上昇0.85℃の14%であり、妥当である。