TUOL08 電磁石と電源2 8月9日 国際会議室 11:30 - 11:50 |
SuperKEKB用高安定度電磁石電源 |
High-stability magnet power supplies for SuperKEKB |
○大木 俊征,中村 衆,安達 利一(高エネルギー加速器研究機構) |
○Toshiyuki Oki, Shu Nakamura, Toshikazu Adachi (KEK) |
世界最高のルミノシティを達成したKEKB電子・陽電子衝突型加速器の高度化計画として、SuperKEKB加速器の建設が進められてきた。2016年2月から始まった試験運転は6月まで行われ(Phase 1)、2017年秋に予定されているビーム衝突運転(Phase 2)までの間に、衝突点にBelle II検出器と、その近傍に配置される超伝導電磁石を導入する予定である。 SuperKEKB加速器では、2400台程度の電磁石用直流電源が運用されるが、そのうち2000台程度はKEKB加速器をオーバーホールの後、再利用したものである。 本発表では、新規に製作した約400台の内、出力電流安定度やリップルなどの仕様が特に厳しい、偏向電磁石電源(860 A, 1.1 kV, 1ppm/ 36時間)、超電導主四極電磁石電磁石電源(2 kA, 10 V, 1.9 ppm/8時間)、超電導補正電磁石電源(±70 A, ±10 V, 2.1 ppm/8時間)(それぞれ定格出力、試験で得られた典型的な安定度結果)について紹介する。 |