TUOM09  ビーム診断・ビーム制御/高周波源  8月9日 会議室201 11:50 - 12:10
CLIC計画用1GHz,20MWマルチビームクライストロンの開発
Development of a 20-MW, 1-GHz Multi Beam Klystron for CLIC Project
 
○青山 真士,手塚 勝彦,林 健一,大久保 良久(東芝電子管デバイス株式会社)
○Masato Aoyama, Katsuhiko Tetsuka, Kenichi Hayashi, Yoshihisa Okubo (Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd.)
 
現在、欧州原子核研究機構(CERN)が中心となり、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の次期計画として電子-陽電子衝突実験(CLIC)計画の検討が進められている。 東芝電子管デバイスはCLIC計画RF源のR&D用として1 GHzマルチビームクライストロン(MBK)1式をCERNから受注し、開発中である。 CERNからの要求仕様はパルス繰り返し50pps、パルス幅150μsにてピーク電力20MW、動作効率はCERN電源仕様の制約から67-70%である。 東芝電子管デバイスには1.3 GHz MBK(パルス繰り返し10pps、パルス幅1500μs、ピーク電力10MW、動作効率66%)の開発実績があり、本MBKの基本設計は この1.3 GHz管を基に行った。1.3 GHz管と比較してさらに高効率での動作が要求されており、これを達成するためにパービアンスを下げた設計とした。 また、要求される動作パラメータから管球サイズが全体的に巨大化することで、設備的な制約条件が厳しくなるが、それもクリアする設計としている。 本発表ではCERN向け1 GHz MBKの設計、評価結果等について報告する。