TUP002  ハドロン加速器  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
J-PARC MRにおける金属磁性体FT3Lコアを使用した高周波加速空胴の開発状況
Status report of development of RF cavities with FT3L MA cores in J- PARC MR
 
○原 圭吾,大森 千広,長谷川 豪志,吉井 正人(高エネ研 J-PARC),島田 太平,田村 文彦,野村 昌弘,山本 昌亘(原子力機構 J-PARC)
○Keigo Hara, Chihiro Ohmori, Katsushi Hasegawa, Masahito Yoshii (KEK J-PARC), Taihei Shimada, Tamura Fumihiko, Masahiro Nomura, Masahobu Yamamoto (JAEA J-PARC)
 
J-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex) Main Ring (MR) では、運転の繰り返し周期を高繰り返し化することによりビームパワーを増強する計画が進められている。 高繰り返し化に伴いRF空胴に対して現在の電圧よりも高い電圧の発生が求められており、従来の磁性体コア(FT3M)に比べ高いシャントインピーダンスを有するFT3Lコアを用いた空胴の開発と量産を行っている。 2014年から新しい空胴へと置き換えはじめ現在までに9台のうち5台のFT3L空胴が据えつけられ運転実績を重ねている。 2016年夏には残り4台の空胴を設置し、すべての空胴がFT3L空胴となる。 本発表では、安定なビーム供給を維持するためのこれまでの課題や新型空胴の現状と今後の予定について報告する。