TUP026  高周波加速空胴  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
ニオブ製9セル加速空洞縦型電解研磨用の空洞温調システム開発
Development of Cavity Temperature Control System for Nb 9-cell Cavity Vertical Electro-polishing
 
○仁井 啓介,Chouhan Vijay,井田 義明,石見 清隆,山口 隆宣(マルイ鍍金工業株式会社),早野 仁司,加藤 茂樹,文珠四郎 秀昭,佐伯 学行,沢辺 元明(高エネルギー加速器研究機構)
○Keisuke Nii, Vijay Chouhan, Yoshiaki Ida, Kiyotaka Ishimi, Takanori Yamaguchi (Marui Galvanizing Co., Ltd), Hitoshi Hayano, Shigeki Kato, Hideaki Monjushiro, Takayuki Saeki, Motoaki Sawabe (High Energy Accelerator Research Organization (KEK))
 
マルイ鍍金工業では、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と共同で国際リニアコライダー(ILC)をはじめとする超伝導加速器向けニオブ製加速空洞の縦型電解研磨(VEP)技術と設備の開発を行っている。そしてこれまでに、ニオブ9セル加速空洞用のVEP設備を自社開発、製造しVEP実験を行ってきた。これまでの実験ではVEP中に空洞の温度が30℃以上にまで上がってしまい、研磨品質の低下を招くという問題が発生した。今回この課題を解決する為VEP中の9セル空洞を水冷するシステムを開発し、空洞温度の確認とVEP実験を行った。結果、VEP中の9セル空洞温度をニオブの電解研磨(EP)に最適な20℃近辺に保つことができた。またVEP後の内面状態を観察し、研磨品質が向上していることを確認した。