TUP031 高周波源 8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10 |
704MHzパルスクライストロンの開発 |
Development of a 704 MHz Pulsed Klystron |
○浦方 弘人,菊地 里紗,手塚 勝彦,林 健一,大久保 良久(東芝電子管デバイス株式会社) |
○Hiroto Urakata, Risa Kikuchi, Katsuhiko Tetsuka, Kenichi Hayashi, Yoshihisa Okubo (Toshiba Electron Tubes & Devices Co., Ltd.) |
東芝電子管デバイス株式会社では、欧州核破砕中性子源(ESS)計画のミディアムベータセクション加速器空胴に用いられるRF源のプロトタイプ管向けに周波数704MHz、出力1.5MWのパルスクライストロンを開発した。ハイベータセクションへの対応も含め、加速器空胴への投入電力は225kW 〜1.1MWが予定されていることから、本クライストロンの開発目標は出力1.5MW、1.2MW、600kWの各動作点ともに効率60%以上を満たすこととした。良好な効率を得るためには、動作点に合わせた相互作用部設計とする必要があるが、通常の設計手法では、いずれかの動作点を対象に最適化すると他の動作点での動作効率が低下する。クライストロン初号管では、複数の動作点に対応するため、動作点に応じてビームパラメータの特性を 外部から調整を行なうとともに、動作点の違いに対し動作効率に対する影響の少ない相互作用部パラメータで且つ出力空胴インピーダンスが調整可能な設計とした。動作試験の結果、各出力とも目標の効率に達していることを確認した。本報告では、このクライストロン初号管の設計と動作試験結果について述べる。 |