TUP053  レーザー  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
非相対論的エネルギー領域でのレーザー駆動誘電体加速
Laser-driven dialectic accelerator for non-relativistic electrons
 
○小山 和義(高エネ研、東大工),Chen Zhaofu,岡元 勇人,上坂 充(東大工),吉田 光宏(高エネ研)
○Kazuyoshi Koyama (KEK, U.Tokyo), Zhaofu Chen, Hayato Okamoto, Mitsuru Uesaka (U.Tokyo), Mitsuhiro Yoshida (KEK)
 
レーザー駆動誘電体加速器は非相対論的電子を加速する場合、加速電界と電子の速度の同期条件を満たすために、加速電界には誘電体構造の空間周波数の基本波の波長を短くするか高次高調波成分を用いる。そのために、平均加速勾配は相対論的電子に対する加速勾配の1/100〜1/1000にしかならない。我々は、入射電子のエネルギー、レーザー入射配位、格子定数の違いによる加速勾配の変化を、FDTDコード(Meep)を使って調べて非相対論的電子の加速にとって最適な条件を探るとともに実証実験の準備を進めている。また、レーザーの磁界成分による電子の軌道の振動とドリフトをCSTコードによって計算した。非対称誘電体構造(片側だけの透過型回折格子)の場合に最大約1mradの変位が認められる。詳細は本講演会の別の講演(Chen氏)。 石英を用いて試作した回折格子のSEM像及びAFM像からは、材料の構造による精度の違いが認められ、ガラス構造の場合に良好な精度での加工が可能であることがわかった。