TUP111  電磁石と電源  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
PF-AR用新キッカー及びセプタム電磁石の磁場測定
Magnetic Field Measurements of the new kicker and septum magnets for PF-Advanced ring
 
○上田 明,浅岡 聖二,本田 融,長橋 進也,中村 典雄,野上 隆史,高木 宏之,内山 隆司(高エネルギー加速器研究機構)
○Akira Ueda, Seiji Asaoka, Tohru Honda, Shinya Nagahashi, Norio Nakamura, Takashi Nogami, Hiroyuki Takaki, Takashi Uchiyama (KEK)
 
2016年の夏から改造が始まるPF-AR直接入射路の工事に伴い、新たに6.5GeV対応のキッカー及びセプタム電磁石が設置される。 この新規のセプタム電磁石は、AR直接入射路最終段に2台設置され、キッカー電磁石は蓄積リングの新入射点近くに3台設置される。 キッカー及びセプタム電磁石は、どちらもパルス動作をし、最大繰返しは5pulse per secondである。セプタム電磁石はパルス幅100μsec、最大電流8000Aであり、これにより6.5GeVの電子ビームを3°偏向する。これらは渦電流シールドを持つパッシブタイプの構造を持ち、入射点側のセプタムIIは、セプタム開口部からの漏れ磁場の影響を防ぐために、セプタム板を40mm延長している。キッカー電磁石は、パルス幅2.4μsec、最大電流3500Aである。これにより蓄積電子を1.6mrad偏向し3台を使用してパルスバンプを構成する。キッカー電磁石は、フェライトコアを持つウィンドウーフレーム型の電磁石であり、セラミックスダクトの外側に設置されている。 ここでは、これら新規に製作されたキッカー及びセプタム電磁石の磁場測定の結果を報告する。