TUP131  加速器土木・放射線防護  8月9日 コンベンションホール 13:10 - 15:10
熱収縮による波長の変化を用いた極低温用光ファイバ温度計の開発
R&D of optical fiber thermometer for very low temperature
 
○清水 洋孝,小島 裕二,仲井 浩孝,中西 功太,原 和文,本間 輝也(KEK)
○Hirotaka Shimizu, Yuji Kojima, Hirotaka Nakai, Kota Nakanishi, Kazufumi Hara, Teruya Honma (KEK)
 
SuperKEKBやcERL及びSTFは、超伝導加速方式を利用した加速器施設であり、その運転には、液体状態のヘリウムや窒素を含む、大量の冷媒を使用する冷凍サイクルを連続的且つ安定的に制御・運用する事が必要である。この目的を達成する為には、サイクルの各段階における冷媒の温度を正しく測定して、制御に反映させる必要があるが、通常使われている様な測温体を用いた場合では、測定点を増やす事に伴う費用の増加や、断熱シールド内へ金属製の信号線を持ち込む事による熱侵入の問題が生じる。これらの問題を克服する事を目的として進めている、超流動ヘリウム環境の様な極低温領域でも使用出来る光ファイバーを用いた温度計の開発について、現在KEKにおいて行っている実験の報告を行う。