WEOL07  加速器土木・放射線防護2/粒子源2  8月10日 国際会議室 13:10 - 13:30
J-PARC MRにおける反跳中性子防護壁の検討
Shield Design for the Scattered Neutrons at the J-PARC MR
 
○白形 政司(高エネ研)
○Masashi Shirakata (KEK)
 
J-PARC MRでは、入射直線部にビームロス局在化のためのコリメータを設置している。コリメータの上流には入射キッカーがあるが、コリメータから後方散乱で出てくる中性子は間にある四極電磁石によって阻まれ、入射機器を放射化する度合いは大きくないと考えられていた。ところが2012年12月、入射キッカーを収納するキッカーチェンバーの上面で1 mSv/hを超える残留線量が観測され、メンテナンス作業において大きな制約となる事が懸念された。2016年5月現在で残留線量に特段の増加は見られていないが、今後MRサイクルを倍増した際には障害となってくる可能性がある。ここではキッカーチェンバーを放射化する原因と、それを防止する中性子防護壁の検討をする。