WEOL12 加速器応用・産業利用2 8月10日 国際会議室 15:00 - 15:20 |
SAGA-HIMATでのスキャニング照射装置の建設 |
Construction of a scanning irradiation system at SAGA-HIMAT |
○金澤 光隆,遠藤 真広,溝田 学,日向 猛,綱島 義一,佐藤 弘史,工藤 祥,塩山 善之,北村 信,十時 忠秀,中川原 章(SAGA-HIMAT),築島 千尋(三菱電機) |
○Mitsutaka Kanazawa, Masahiro Endo, Manabu Mizota, Takeshi Himukai, Yoshikazu Tsunashima, Hiroshi Sato, Sho Kudo, Yoshiyuki Shioyama, Makoto Kitamura, Tadahide Totoki, Akira Nakagawara (SAGA-HIMAT), Chihiro Tsukishima (Mitsubishi Electric Corporation) |
九州国際重粒子線がん治療センター(SAGA HIMAT)では、2013年8月末に治療がスタートして以来、順調に治療患者数が増えてきていて、2015年度には620名の患者の治療を行うことが出来た。今後、さらに治療希望の患者の増加が見込まれる事から、これまでの2治療室のみの利用から、3室目の整備を行うことにした。現在使用している照射室では技術が確立されているパッシブ照射法を採用したが、3室目では、放医研で実用化されたスキャニング照射法を採用する事にした。この3室目整備の判断は治療開始したのと同じ年になされて、次の年度からは正式にメーカーと契約し、3年間で完成させる計画とした。その際条件とされたのは、治療には影響しないようにという事で、建設作業のための特別な治療休止期間は設けなかった。したがって建屋の工事及び装置建設は、センターがビームを使わない夜間、週末、及び7月後半に設けている2週間の装置メンテナンス期間に行う必要がある。現在、薬機申請のためのビームデータがほぼ取れていて、治療照射に向けてビームテストを行っている所である。本講演では、SAGA-HIMATでのスキャニング照射室の立ち上げの現状について報告する。 |