WEOM12  光源加速器  8月10日 会議室201 15:00 - 15:20
SAGA-LS電子蓄積リングにおける超伝導ウィグラー2台運用プロジェクトの概要と現状
Overview of the project of two superconducting wiggler operation and current status at the SAGA-LS electron storage ring
 
○岩崎 能尊,高林 雄一,金安 達夫,江田 茂(九州シンクロトロン光研究センター)
○Yoshitaka Iwasaki, Yuichi Takabayashi, Tatsuo Kaneyasu, Shigeru Koda (SAGA Light Source)
 
SAGA-LS電子蓄積リングには2015年秋に2台目となる4T超伝導ウィグラーが設置された。2015年11月28日には1.4 GeVビーム蓄積時における2台同時のウィグラー励磁に成功した。2016年2月8日には超伝導ウィグラーに係わる制御システムの整備が全て完了し、超伝導ウィグラーを2台励磁した蓄積リングの定常運転が可能となった。2016年2月29日には、超電導ウィグラー2台を励磁した状態での放射光提供を一部のビームラインに対し実施した。超伝導ウィグラー2台励磁におけるビーム寿命は1台励磁の場合と比較しやや低減したものの、放射光実験への影響は報告されなかった。現在、他ビームラインへの影響調査等、超伝導ウィグラー2台を励磁したユーザー運転に向けた試験を継続している。本学会にて、超伝導ウィグラー2台運用プロジェクトの概要、コミッショニング、および現在の運用状況を報告する。