「光散乱モデルを用いた皮膚と刺青の色解析に関する研究」

ABSTRACT

傷跡や痣などを目立たなくする最終手段として、医療用刺青による治療が有効である。そのため色のコントロールが重要であるが、経験と勘によって行われているため何度も手術を繰り返しているのが現状である。皮膚中に入射した可視光は複雑に散乱および吸収を繰り返し、その伝播経路は波長によって異なる。また、生体であるため、個人差や部位差が多く未知のパラメーターが多い。これらの問題を踏まえて、本研究では、健常者の皮膚の色のメカニズムの解明と、少量の刺青の投与で色コントロールを行う方法を提案する。